忠犬ハツ恋
陸上部の茜ちゃんが部活に行ってしまったから私は1人で日誌を職員室に届けに行った。
私のクラスの担任は亜希子先生と言う。
亜希子先生は添田という苗字だったが、もう1人添田という名の年配の先生がいた為、若い亜希子先生は皆から名前で呼ばれた。
職員室に入っても中ほどにいるはずの亜希子先生が見当たらない。
"まぁいいか"と先生の机の上に日誌を置いて帰ろうとした時、職員室内の小さな応接スペースの方から亜希子先生の声が聞こえた。
「だから!朝から授業に出て来なさいって言ってるの!」
「朝、起きれないんスよ。
アッコ先生起こしてくれませんか?」
「甘えるな!彼女にでも頼みなさい。
居るんでしょ?彼女。」
「そんなのもう別れましたよ。
ひでぇ先生、せっかく忘れかけてたのに。
今、失恋の記憶が蘇って来た。」
パテーション越しとはいえ静かな職員室に2人の話しは丸聞こえだった。
「とにかくねぇ、授業にまともに出てこない奴が学年トップじゃ示しつかないわけ!
分かるでしょ檜山!!」
………檜山君が…学年トップ?
「しかもそろそろ留年のデッドラインだからね!
これ以上授業サボったらもう一年高校一年生やって貰うのから!」
「マジ?それ困る〜。」
私はそのまま職員室をコッソリ後にした。
私のクラスの担任は亜希子先生と言う。
亜希子先生は添田という苗字だったが、もう1人添田という名の年配の先生がいた為、若い亜希子先生は皆から名前で呼ばれた。
職員室に入っても中ほどにいるはずの亜希子先生が見当たらない。
"まぁいいか"と先生の机の上に日誌を置いて帰ろうとした時、職員室内の小さな応接スペースの方から亜希子先生の声が聞こえた。
「だから!朝から授業に出て来なさいって言ってるの!」
「朝、起きれないんスよ。
アッコ先生起こしてくれませんか?」
「甘えるな!彼女にでも頼みなさい。
居るんでしょ?彼女。」
「そんなのもう別れましたよ。
ひでぇ先生、せっかく忘れかけてたのに。
今、失恋の記憶が蘇って来た。」
パテーション越しとはいえ静かな職員室に2人の話しは丸聞こえだった。
「とにかくねぇ、授業にまともに出てこない奴が学年トップじゃ示しつかないわけ!
分かるでしょ檜山!!」
………檜山君が…学年トップ?
「しかもそろそろ留年のデッドラインだからね!
これ以上授業サボったらもう一年高校一年生やって貰うのから!」
「マジ?それ困る〜。」
私はそのまま職員室をコッソリ後にした。