忠犬ハツ恋
「………彼から入塾されると迷惑だって言われてます。」
正確には"進学する意志の無い私の入塾は迷惑"なのだけど…。
「へぇ〜、ハチ公ちゃんは東野に彼氏が居るんだ?彼女に"迷惑だ"なんてヒドイ事言うね。そんなに勉強熱心な彼は高3かな?」
荒木先生が興味津々で聞いて来るのを
檜山君が答える。
「東野に大ちゃんって呼べそうな奴どれくらいいる?」
「大ちゃん?
大輔か、大毅、大也、大二朗……、大の付く奴は結構いるぞ。
まぁでも高校生活を楽しみたいなら東野に通う彼氏なんて止めた方がいい。
東野の生徒は恋愛してるヒマなんてないからね。」
荒木先生は私に同情の眼差しを向けた。
荒木先生の言う名前の一番先に大輔が出て来て驚いたが、なるべく平静を装うよう努めた。
正確には"進学する意志の無い私の入塾は迷惑"なのだけど…。
「へぇ〜、ハチ公ちゃんは東野に彼氏が居るんだ?彼女に"迷惑だ"なんてヒドイ事言うね。そんなに勉強熱心な彼は高3かな?」
荒木先生が興味津々で聞いて来るのを
檜山君が答える。
「東野に大ちゃんって呼べそうな奴どれくらいいる?」
「大ちゃん?
大輔か、大毅、大也、大二朗……、大の付く奴は結構いるぞ。
まぁでも高校生活を楽しみたいなら東野に通う彼氏なんて止めた方がいい。
東野の生徒は恋愛してるヒマなんてないからね。」
荒木先生は私に同情の眼差しを向けた。
荒木先生の言う名前の一番先に大輔が出て来て驚いたが、なるべく平静を装うよう努めた。