忠犬ハツ恋
「はい、今日はココまで。
ダラダラやっても仕方ないからね。」

荒木先生がそう言う頃に檜山君がラテアートを持って来た。
私の前に置かれたお絵かきコーヒー、
それは荒木先生も同じ葉っぱの絵が描かれていた。

「ありがとう!!」

「お疲れ。
俺の勉強会なんてこんなんだけど、少しは白石の役に立った?」

勉強会と言っても檜山君はほとんど教科書を読んでいるだけだった。

「うん、何か荒木先生に教わって疑問が解決したら頭がスッキリした気がする。」

「俺の教えのおかげ?そりゃ良かった。」

荒木先生は笑いながらラテアートを一気飲みした。
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