忠犬ハツ恋
その時教室に檜山君が帰って来た。
手には何故かイチゴ・オレ。

「檜山君、イチゴ・オレとか飲むの?」

「隣のストレートティーのボタン押したはずなのに何故かこいつが出て来た…、白石にやる。」

檜山君はそのまま机に突っ伏した。

「ねぇ檜山。檜山は彼女から貰ったプレゼントで何が1番嬉しかった?」

茜ちゃんの問いかけに檜山君は気怠そうに頭を上げる。

「あぁ?プレゼント?
………嬉しかったってか、衝撃的で忘れられないのはやっぱアレだな、エプロン姿。」

エプロン姿?
そんなのがプレゼントになるんだろうか?
大ちゃんの前でエプロン姿なんて私にはわりといつもの事だ。

茜ちゃんが補足する。

「それってアレだよね?
エプロンの下は何も着てないっていう。」

???
え???

「そうそう、裸エプロン。」

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