忠犬ハツ恋
その時大ちゃんから電話が掛かって来た。

「美咲、やっぱり数珠と靴、自分で取りに戻るからいいよ。」

「え?もう用意出来た。」

「……あ、そう?
寝室…散らかってるけど片付けとか気にしないでいいから。」

「うん…。」

散らかってる?
大ちゃんの家は厳しい目で見ても片付いている。
私には必要以外の所を見るなと言っているように聞こえた。
特にベッドの下とか…。


K&Kの紙袋を元あった場所に元あった通りに戻した。
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