忠犬ハツ恋
「見逃す条件はお前のメイド姿の写メだって言ってんの。」

「えっ?ウソ!!冗談止めてよ!
そんなの絶対ヤだ!!」

私がその場に立ち止まると檜山君はその弾みで振り返った。

「俺の持っていた白石のメイドの写メは全部消した。お前も見てただろ?
サクラさんに頼んでサクラさんの写メでも送っとくよ。顔さえ写ってなかったら大丈夫じゃね?」

それを聞いてホッとしたが本当にバレないか心配だった。
サクラさんは私より随分グラマーだし、
何せあの人、悪ノリしてどんなポーズをとるか分からない。

「本当にバレない?」

「さぁな。」

檜山君は再び私の手を引いて歩き出した。
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