兄妹みたいな幼なじみの恋
夕方の砂浜はあまり人がいなくて波の音しかしない。

「楽しかったな」

「そうだね。バレーも楽しかったし、舜と春人の旗とり競争なんか…ふふっ」

「あっ⁉︎笑うなよ」

今日は本当楽しかった。

2対2でバレーして、旗とり競争で負けた人が罰ゲームってルールすると舜と春人が小学生のように争うんだもん。

いい思い出になったな…思い出すだけで顔がほころんでしまう。

「それに…るりこ…可愛かった///」

////⁉︎

「舜…///」

なんかすごいいい雰囲気。

舜の瞳ってこんなに大きかったけ⁇

まつ毛も長いし…

2人の顔が近づきキスしそうになった時に

「るりこ〜舜君〜」

ビックっと2人してビックリして声のする方を振り向くと万梨阿と春人がこっちにむかってた。

「そろそろコテージ行くか」

あっ、だった!春人の別荘のコテージ借りたんだ。

「まさかお前がボンボンヤローだったとはね」

「ボンボン言うな」

なんて会話してる2人を見ると暖かくなる。

「さっきキスしてたでしょ⁇」

耳元で万梨阿が囁き真っ赤になってしまった。

「し、してないよ…しかけた感じ」

「嘘でしょー⁉︎まだしてないの⁉︎」

「こ、声大きいよ」

ぅー2人に聞こえちゃう…

でも考えて見るけど、まだ一回も舜とキスしてない。

本命となると緊張してなかなかできない。

多分、舜もしたいけどできないんだろうね。

2人してなんてヘタレなんでしょう。

なんて思ってたら春人のコテージに着いた。



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