兄妹みたいな幼なじみの恋
私は徹底的に舜を避けた。

学校で話しかけられても、私の家に来ても、舜を避けた。

避けつづけて2週間が経った。

学校に行こうと玄関を出ると舜と鉢合わせしてしまった。

慌てて駆け足でその場を逃げようとした。

「ちょっと待てよ!」

舜に腕を掴まれた。

「離して…!」

「なんで避けんだよ⁉︎」

舜の怒鳴り声で抵抗するのをやめた。

「理由はない」

「嘘だ、何かあるんだろ?」

「なんでもいいから腕、はなして?」

冷たく言い放った私の言葉で腕を離す舜。

「…避けるつもりは…なかった、だけど彼女いるのに気安く女の子に話しかけちゃダメなんだよ?」

それだけ言ってその場を走って逃げた。
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