101回目の呪い
僕は黒木彩の手を借りてよたよたしながらも立ち上がった。


「本当にありがとう。なんかかっこ悪いよね。」


黒木彩は首を横にふった。




「ははっ。いいよ気つかわなくて。」



また黒木彩は首を横にふった。





「君は僕にやさしいね。」




そういうとまた笑顔になった。





黒木彩はニコニコしたまま机の上のノートに何か書いている。





書き終わると、僕にみせてきた。


【黒木彩です。彩って呼んで。】


僕はひとつ疑問に思うことがあった。

「彩。声は?」


彩はコクっとうなずくとまた何かを書き始めた

【私も前の学校でいじめられてたの。】

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