恋物語 3

「えらい。えらい。」

ユウトは頭をポンポンとする。

すっごくバカにされてる気分なんだけど。

「じゃあナナの望み通りオムライス食べに行くか。」

「はい!」

やった!オムライス♪

「どれ食うの?」

お店に入ってメニューを自分の目の前で開いて見ていると、ユウトが前から除きこむ。

「これです。」

私が選んだのはオムライスの上にクリームソースががかかってる。

「うまいの?」

「おいしいですよ。」

「俺もそれにする。」

私たちは同じのを頼んだ。

「うまい。」

オムライスがきてすぐに食べるユウト。

「これはオススメです。私の。」

「今度自慢してやろ」

「誰にですか?」

「ダチ。」

うっ……。

一瞬吹きそうでした。

「と…友達に…じ…じ…自慢して…ど…ど…どうするんですか!」

「食べに来させる。」

なんという強制的なんでしょうか。

ユウトっていつも強制です。

私に告白して来た日も強制でした。

今はもういいんですけど…
< 6 / 10 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop