涙脆い君と
出逢った時も…



“ひだまり”の様な君と出逢ったのは、


とある 通学路。


早退して帰る途中に


泣いている君と出逢った。


見た限り 年下であろう、女の子が



うずくまって 泣いていた。



「大丈夫?」



赤く輝く髪の毛は、無残にも


グチャグチャで、


イジメ以外ないな。


そぅ 思った。




『っヒック…ら、らいしょうふ…


らいしょうふれすッ』




その言葉と裏腹に


涙が零れ出てくる女の子。


「何されたん?」


『なんにもっヒック…
さ、されてません』


「っあ、そっか…」


見ず知らずの人に


言えやんやんなぁ…


親しい人でも 言えやんのにな。


「送るわ。家何処なん?」


結構です。と首を振る女の子の


手を持って笑った。


「大丈夫。安心しぃ?


なんも、しやんからな?」


『わかって…いますよ。』


そっか と言いながら


とある通学路を


手を繋いで帰ってく。


影は 僕と君のシルエット



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