嘘告白されました。






すると、視線を合わそうとしなかった恭弥があたしを見た。


何故か逸らしたくなったけど、逸らしたらダメな気がして逸らすことが出来なかった。



しばらく見つめ合っているとふいに恭弥が口を開いた。

「まず、遊園地に行くのは俺と寧音じゃない。それに、俺と未来でもない。ごめんな。」


衝撃的な発言に目を見開く。


「え?じゃあ、誰が行くの?」

「寧音と未来。
さっきは寧音に行ってきてもらえるように頼んでた。
・・・なんでだと思う?」


ここで質問来るの!?


でも、決まってる。そんなの、

「あたしと行くのが嫌だからでしょ?」


そう答えると、恭弥は首を振って「違う」と言った。


違うって他にどんな理由があるって言うの。



「そうじゃない。俺はお化け屋敷が嫌なんだよ。」
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