不良王子のぽっちゃり姫
「お前、そうゆう事言うの反則…」
先輩もしかして照れてる?
うわぁ~、先輩が照れるとか珍しくない!?
初めて見るかも。
自惚れてるって思われるかもしれないけど、
先輩が私に本気って実感しちゃった。
皆には内緒にしていたけど、メールを始めて毎日マメに返事をくれたり、一緒に帰ったり遊んだり、先輩の事を知って行くうちに最初は顔だけだったけど今では中身も好きになっている。
だから最近の私は月濱先輩へ、積極的になれちゃったりする日も増えてきた。
今日もきっとそんな日…。だから今も、
「先輩って意外に尽くしますよね」
「…今日のアゲハは攻めるね?キスされてーの?」
ヒィィ、もしかして先輩の変なスイッチ入れちゃった?
冷や冷やしながら後退る。
ヤバイ!!もうこれ以上壁があって下がれないよ、顔の横に先輩の手もあるし逃げられない~。
汗が背中を伝う。
「それとも…それ以上の事されたいとか?今家に俺等二人だけだし」