不良王子のぽっちゃり姫

~流季side~

「デザート食う?」

「あれ?デザート買ったっけ?」

「昨日作った。何で出来てるか当てたらご褒美やるよ」

アゲハは一口食べると真剣な顔で考えている。

「ん~練乳?バニラアイスかな?でも牛乳は解ります!」

「牛乳は当り。残り後二つ」

「えぇー二つも?何だろう解んないよー」

解らないと言い少しずつ食べながら考えている。
フッ、真剣に考えすぎ。

「時間切れ、残り二つはホワイトチョコとマシュマロ」

「うそ~っ!?その三つでこんなに美味しいプリンが作れちゃうなんて凄い!!上はフワフワ、中はトロトロ、頬っぺた落ちちゃうよ~」

「耐熱皿に全部入れて、レンジ突っ込んで溶かして固めただけだぞ」

美味しいと、残りのプリンを全部食べたアゲハ。

「アゲハ…」

自分のプリンを一口アゲハに向けると嬉しそうな顔して、

「良いんですか?」

フッ、餌付けみてー。
普通に食ったけど、コイツ間接キスって気付いてんのか?

あっ、顔赤くなった。

「先輩これって…かかか間接キス!?」

「バレた?一つだけど材料当てたご褒美」
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