不良王子のぽっちゃり姫
「あはは、先輩それは甘いじゃなくてクサイ言葉ですよ」
「分かってるよキャラじゃねーし。ってかお前いつになったら流季って呼んでくれんの?」
気付かれちゃった。
私も付き合ってるんだから下の名前で呼びたいけど、いざ呼ぶとなると緊張しちゃって、
なかなか言えないんだよね。
「る、るる、流季先輩って私も呼びたいけど、緊張しちゃって言えなくて」
「もう先輩とかも必要ねーし。あとその敬語もいらねー」
「分かった、頑張り…る」
「フッ、頑張りるって何だよ」
危ない危ない言われたばかりなのに敬語使っちゃいそうになっちゃった。
「今言った事守らなかったら回数分キスするぞ」
「んなっ!?大丈夫守るから」
遊園地の中でキスとか恥ずかしいよ。
「ってか、いつも着てる服と今日感じ違うよな?」
「変かな?やっぱり太ってると似合わないかな?」
「いや、すげー可愛い」
か、可愛いだって!!
今までは持ってる服で可愛い感じなのを選んでたけど、先輩の好きな服装にして良かった。
新しく買った甲斐あった♪
自然と手と手が重なり合う。
「行くぞ」