不良王子のぽっちゃり姫
「る、流季先輩、私今日…」
「あ?何?」
「流季…今日行く遊園地まだ行った事無くて凄い楽しみ!!」
「絶叫全制覇すんぞ」
流季とお喋りしてたら、あっという間に駅に着いた。
やっぱりお休みの日だから人いっぱいだー、こりゃ電車の中も人でいっぱいだ~。
「アゲハ、俺から離れるなよ」
「私、自信ないよー」
うぅ~凄い人…、ドアと人に押されて苦しいよー。
あれ?苦しくなくなった?
「アゲハ大丈夫か?」
流季が人と私の間に入って助けてくれた。
でも…流季と凄い密着だよ!!
近い近い、心臓ドキドキで飛び出しちゃいそう!!
「あ、ありがとう」
「次の駅まで我慢だな」
良い香りがする…流季の香水の匂いかな?
爽やかな柑橘系の香りがする。
良い匂いで落ち着くけど、流季の匂いって思うとドキドキする。
近過ぎて流季に聞かれたらどうしよ!?
流季にこのドキドキが聞こえませんように。