不良王子のぽっちゃり姫
「お前さっきから何ブツブツ言ってるんだ?」
「えっあっううん、何でもないよ」
いけないいけない、声に出してたなんて聞かれたら恥ずかしいよ。
「さっき列抜けたけど、又並び行くか?」
「うん。ジェットコースター乗りに行こう」
今は何も考えないで、流季とのデートを楽しもう。
ジェットコースター乗って気分転換♪
「あ~楽しかった。気分もスッキリしたね」
「あぁ、超スッキリで楽しかった。昼でも行く?」
「もうそんな時間?お昼食べよ食べよ」
流季と手を繋ぎ園内のレストラン。
もう当たり前のように繋がれてるけど、私は手が触れるだけでドキドキする。
流季は大丈夫そうで、それが少し寂しく思うけど、私の手を握るのが癖みたいに感じて嬉しくも思う。
流季も色々な初めてが私なら良いのにって思うけど、色々体験してきた流季だから、今の流季が居るんだと思う。
今だってこうして、
「午後の予定変更すっから昼食ったら観覧車乗るぞ、アゲハ好きだろ」
「うん!!最後はもちろん観覧車で閉めなきゃ」