不良王子のぽっちゃり姫
「午後は何するの?」
「着いてからのお楽しみ。早く食わないと置いて行くぞ」
「嫌だ、ちゃんと食べるから!」
楽しくお喋りもしながらパスタを食べてレストランを後にした。
着いてからのお楽しみとか凄く気になるんですけど!!
脇目も触れず観覧車に向かって走って行った。
ヤバイ、ただでさえキツイのにお腹いっぱいパスタ食べた後に走るの凄くキツイ…。
「ハァハァ…やっと…着いた…ハァハァ」
「アゲハ大丈夫か?走らなくても良かったのに走るから」
「だって観覧車に早く乗りたいし、流季が連れて行ってくれる所も楽しみなんだもん」
「フッ…、そんな焦らなくても平気だから」
分かってるけど、何故かいてもたっても居られない。
流季と観覧車なんてドキドキMAXだけど、乙女はやっぱり観覧車だよね♪
あんな小さな密室、果たして私の心臓大丈夫?
そうこうしているうちに順番来ちゃった!!
「お待たせ致しましたぁ、それでは、15分の空の旅へ行ってらっしゃいませぇ」
―――ガチャン
ヤバイヤバイ!!密室来ました密室!!
「お前緊張し過ぎ、隣行って良い?」
えっ!?隣くるの!?