不良王子のぽっちゃり姫

「アゲハ」

「ん?」

―――チュッ

私の唇に柔らかい感触がした。
考えなくても解る、流季の唇と私の唇が触れてる。
私のファーストキス。

「わりー意地悪し過ぎた、困ってるアゲハ可愛過ぎ。他の男の前で可愛い事すんなよ」

又ゆっくり流季の顔が近付いてくる。
二回目のキスは噛み締めるかのようなキスだった。

それから遊園地を後にして、流季に連れられて来たのは、遊園地からも街からも離れた小さなアクセサリーショップ。

流季シルバーアクセとか好きみたいで、いっぱい着けてるからアクセ見たくなったのかな?

「流季が着けてるアクセってここの?ここ良く来るの?」

「あぁ、全部スタッフのハンドメイドで一点物だから、誰かと一緒とかなんねーんだよ」

「そうなんだ、凄いね!!このネックレスとかカッコいいけど可愛い!!」

小さな店内には、思ってた以上に沢山のアクセサリーが並んでる。

良く見てみると色々なデザインの物があり、
あまり詳しくない私でも見ているだけで、なんだかウキウキしちゃう。
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