不良王子のぽっちゃり姫

流季は又、大きな手で髪の毛を撫でてくれた。

流季の大きな魔法の手、私の大好きな魔法の手。

「ありがとうございました」

流季に指輪を買って貰いお店を出た。

「アゲハ…左手出して」

私は言われた通り左手を出した。

「照れるね、恥ずかしい」

「俺はアゲハの…。指輪も俺も大事にしろよ?」

「もちろんだよ!!流季も左手だして、私も着けてあげたい」

流季は自分で嵌めるからと言って出してくれなかったけど、少し拗ねてみたら顔を反らせ口元を手の甲で隠しながら、左手を出してくれた。

「私は流季の…。何があっても離れないから」

―――ギュッ

「可愛い事ばかり言ってると、いつも我慢してる俺としては限界なるぞ」

「それってどうゆう事?」

「アゲハに解りやすく言うとベッドでイチャイチャ」

「んなっ!?えっあ、ごごめんね。可愛い事とか全く解らないけど、我慢させてごめんね」
< 39 / 61 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop