不良王子のぽっちゃり姫
流季は又、大きな手で髪の毛を撫でてくれた。
流季の大きな魔法の手、私の大好きな魔法の手。
「ありがとうございました」
流季に指輪を買って貰いお店を出た。
「アゲハ…左手出して」
私は言われた通り左手を出した。
「照れるね、恥ずかしい」
「俺はアゲハの…。指輪も俺も大事にしろよ?」
「もちろんだよ!!流季も左手だして、私も着けてあげたい」
流季は自分で嵌めるからと言って出してくれなかったけど、少し拗ねてみたら顔を反らせ口元を手の甲で隠しながら、左手を出してくれた。
「私は流季の…。何があっても離れないから」
―――ギュッ
「可愛い事ばかり言ってると、いつも我慢してる俺としては限界なるぞ」
「それってどうゆう事?」
「アゲハに解りやすく言うとベッドでイチャイチャ」
「んなっ!?えっあ、ごごめんね。可愛い事とか全く解らないけど、我慢させてごめんね」