不良王子のぽっちゃり姫

~流季side~


「俺、好きな女出来たから別れて」

「えっ…?流季ちょっと待ってよ!!私別れたくない」

「もう、俺の家にも来るな…。連絡もすんなよ」

―――バチンッ!!

「最低!!もう、あんたなんか知らない!帰る!!」

「…流季さん大丈夫?っつーか、俺の前で修羅場るなよ」


月濱 流季(つきはま るき) 17歳。

身長は多分178㎝くらい、女は適当にいた。
けど、面倒になって今別れたばかり。

顔は良いらしいから、俺から行かなくても、
相手から来るから、自分から好きになった事もない。

好きな女のタイプは、細くて綺麗なモデル系…
だと最近まで思っていた。

何故最近かと言うと、幼なじみのこいつ、
嵐(あらし)に女が出来て、彼女が一年にいるっつーから、嵐に無理矢理連れて行かれたら、
一人の女が無性に可愛いと思った。

「…嵐の好きな女って、もしかして窓側の二人組?」

「さすが流季!良く分かったな!超可愛いだろ!?
あのふわふわした髪の毛とかたまんねぇ…
香音ちゃんって言う…ってか、俺の大好きな香音ちゃん取るなよ!!」

「…いや、その横のが可愛いだろ」

「…はぁ!?流季お前、細いモデル系な女しか付き合った事ねーじゃん!?」
< 4 / 61 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop