不良王子のぽっちゃり姫
「失礼かもしれませんが、その彼とは?」
「勿論付き合ったわよ、でも他県の大学に彼が行っちゃって…遠恋してたけど続かなくて別れちゃった」
麗夏さん寂しそうな顔してる…
私変な事聞いちゃった、どうしよ!!
「でも嫌いで別れた訳じゃないし、連絡はずっと取ってて、彼が就職でこっちに帰って来て、今はヨリ戻ってるから」
「麗夏さ~ん…」
「えっ!?ちょっとアゲハちゃん何泣いてるの!?」
こんなに綺麗な麗夏さんでも、凄い努力しての今があるんだなぁ。
それより何より、一度は離れてしまっても、又付き合えるなんて素敵!!
私も流季と麗夏さん達みたいな絆を築きたい。
「麗夏さんの恋愛に感動したんです!!」
「アゲハちゃんは優しい子だね、心が綺麗。」
「私がですか?」
「流季が好きになるのも分かるわ、あの子の事、これからも宜しくね」
「はい!!私の方こそ宜しくお願いします」
「流季だけじゃなく、私にも連絡してね」
麗夏さんは綺麗な顔をクシャっとして、流季と同じ笑顔で笑っていた。