不良王子のぽっちゃり姫
外の木の葉っぱも気持ち良さそうに、
風に揺れているのを見ていると、
「ねぇ君一人?」
背の高いサングラスをしてるから、目元が解らないけど、凄くカッコ良さそうな人が私の前に立ち止まり声を掛けられた。
「えっ、私ですか!?」
「そう。一人で何してるの?」
えっ何々ナンパ!?
これってもしかしてナンパ!?
私ナンパなんて初めてだよ!!
「かっ彼氏待ってるんです」
「彼氏ってどんな奴?」
「凄くカッコ良くて、少し意地悪って思ってると優しかったり、学校でも有名なんです。甘い言葉とか私の理想を叶えれくれて、私には勿体無い素敵な人です」
って知らない人に流季の事話すなんて、恥ずかしい。
「フッ…彼氏の事そんな風に思ってるんだ」
「はい。あはは、何か照れます」
ん?フッ?今…フッて笑ったよね?まさか!?
「あの…サングラス外して貰ってもいいですか?」
「お前気付くの遅すぎ、ってかナンパしてくるような奴と楽しそうに話すなよ」