不良王子のぽっちゃり姫

「流季!!」

やっぱり流季だ!!

「私、初めてナンパされたと思ってドキドキしちゃったよ」

「アゲハは自分で思ってるより可愛いから、本当にナンパされてもいちいち話すなよ」

これはこれは、ヤキモチってやつ?
流季が私にヤキモチ!?

「流季、もしかして…」

「あぁダセー!!妬いちゃわりーのかよ」

流季お得意の口元を隠す仕草をして、
少し恥ずかしそうにしていた。

私ってやっぱり幸せ者だよね♪

そんな事思ってたら大きな手が私の髪の毛を、
ワシャワシャってして、手を繋いで流季と街をブラブラ中。

「ってかアゲハ本当にダイエットすんの?」

「ん?本気だけど何で?」

「お前だけ頑張るとか辛くね?だからダイエットすんなら俺も、もっと体鍛えようかなって」

「えぇ~!?それ以上鍛えて、これ以上カッコ良くなったら私心配でハゲちゃうよ!!」

本当に流季がこれ以上カッコ良くなっちゃったら心配だよ…。
今よりも絶対モテちゃうよー!!
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