不良王子のぽっちゃり姫
「心配すんな、もしハゲても、ハゲたアゲハでも愛してるから」
「もぅ…流季大好き!!」
「フッ…知ってる」
こんなに甘い言葉をたくさんくれる流季。
本当に本当に私には勿体無い素敵な人。
「私も流季がハゲても愛してるからね」
「じゃあ仲良く二人してハゲるか?」
「絶対嫌だよ~」
なんて冗談を言って笑って、
いつも通り家まで送ってもらった。
「ありがとう。気を付けて帰ってね?」
―――ギュッ
家に着いた事が少し寂しくて、
流季を困らせちゃいけないと思って、
明るく振る舞ってたら流季に抱き締められた。
「んな寂しそうな顔するなよ、いつでも会えるだろ」
「えへへ。寂しいの隠してたのバレちゃった?流季と一緒に居れる時間もっと欲しいよ。」
「俺も…月曜から毎朝迎え来るから」
「ありがとう流季。遅刻しちゃ駄目だよ?」
家に帰るのが名残惜しくて離れがたいと思っていたら。
「家の前でいつまでイチャイチャしてるの?先ずは家の中で話でもしましょ♪」
げっ!!お母さんに見られた!!