小さな勇気
学校の門の近くで宮本の友達にあった。
「お、雄也じゃん!」
「おう、またな」
「隣にいる奴だれ?」
私のことか…
友達がヒソヒソしている。傘で顔を隠して歩いた。
その時、友達が顔を覗きこんできた。
「おーい、雄也!そういうことかよ!」
「違いますー」
「隠すことねーじゃん!」
「違うってば」
歩きながらの会話、なんともいえないこの感じ。
「気にしなくていいからね。」
いろんな意味で気にする。
「うん」

とうとう途中までがきてしまった。
「あーこの先、俺が通ってる塾があるから帰るわー」
え?え!?
塾なんかいってないくせに…
「ありがとう」
ありがとうは聞こえたかどうかは分かんないくらいもうすでに帰りだしていた。
あーあ、楽しかった時間が…あっという間だった。
この時、既に私は告白することを決意していた。
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