小さな勇気
手紙で告白していつものとこに入れよう。
返信はすぐには返ってこなかった。
受験勉強もあるだろうし、忙しいのかなー。
急に返信されるのが怖くなった。
まだ分かんないのに、何日間もこないから、悩んでるのかもしれない。そう思いたかった。
その次の日、手紙が返ってきた。
友達がいるところでは読みたくなかった。なんとなく分かっていたから。
手紙の内容は…
「返事遅くなってごめんね。突然でびっくりしたよ。うん、いろいろ考えたよ。付き合ってもいいかなって思ったんだけど…」

続きは読みたくなかった。もう既に目には涙が溢れていた。
それでも続きを読んだ。
「受験もあるし、家お金がないから私立いけないし、○○高校、一本でいくから集中しなくちゃいけないんだ。ごめんね。」
泣きまくった。今まで振られても泣くことはなかった。多分、今までで一番好きになって大好きだった。
これ以上の人は現れないっ思っていた。
普通の人ならこれで終わるはずが、あの頃の私は違った。振られたことで、もう関係が終わる、話せなくなる。そんなことは嫌だ。
手紙を何回か書いてしまった。もちろん返事はこなかった。それでも手紙をかいていた。
バカとしか思えないだろう。関係が終わるのが嫌ってだけで困らせていた。むしろ読んでもいなかったのかもしれない。
2、3回書いて気付いた、もう止めようと。

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