藍と碧
「お前ら、やめろって。」

一番前の席の男の子が、後ろを振り向いて一喝した。

「碧(アオ)~。なにかっこつけてんだよ。」
「ナイトだね~」

ますます調子に乗って声を大きくする男の子たち・・・

でも碧とよばれた男の子はじろっと彼らを一瞥して、

「うっさい。」

冷たい目線と凄みのある言葉に教室がしんとした。

< 4 / 9 >

この作品をシェア

pagetop