イケメン差し上げます
「慧也の分のブロッコリーも食べたから」
そう言ってふざけて答えると
「じゃあ一緒に学校まで行ってやる」
道、わかんないもんな、ガキだから。
「……」
強情、傲慢、上から目線。
それでも返ってきた言葉はあたしの心の奥をキュンとさせる。
……これはきっと惚れた弱み。
悪戯っぽい笑顔も、上から目線な言葉もあたしだけに向けて欲しい
そう思ってしまうあたしは、何だか欲張りになってしまったみたい。