イケメン差し上げます
じゃあね、と言って一人で来たはいいものの……
広!!!
さっそく迷うかも、そう思ったあたしは潔く先輩と思われる人に聞くことにした。
「どこにいけばいいですか?先輩」
「……」
この先輩、すごく美人なくせに無視!?
そんなことを思っていると
「……先輩ってあたし?」
「はい」
「あたしも一年だよ?」
マジでか!!
入学早々やってしまった。
あたしたちの間には気まずい空気が流れる。
「あまりに大人っぽいから」
「あ、そう?ありがと」
慌ててフォローするがこの人は全く気にしてないみたいだった。