イケメン差し上げます






あたしが最初に右耳に違和感を覚えたのは中学三年生の頃だった。



何かが詰まっているような感覚に襲われて気持ちが悪かった。


耳垢が詰まってしまっているのではないかと考えて、綿棒で掃除をしても全く変わらなくて



それどころか余計に音を聞き取りにくくなった。



寝れば治るだろう

たいしたことないだろう



そう思っていたこともあって

病院に行くのが遅れた。




やっとのことで行くことにした時には


右耳で内緒話は出来なくなっていたし


携帯電話は左でないと出られなくなってしまっていた。





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