イケメン差し上げます
すると
「わかるわけねぇよな、当たり前か。
俺も女の気持ちなんてわかるわけねぇし。ってかわかりたくもねぇし」
冷めている目
何かを諦めているかのようなそんな表情
純粋に、怖いと思った。
あたしは何も言えず、少しの間沈黙。
すると慧也は我に返ったのか
「わりい、八つ当たりだな、これじゃ」
そうとだけ言うと、部屋にこもっていった。
……何なのよ。
もうあたしの告白の返事なんか、正直どうでも良くて
慧也の冷めた目が、脳裏から離れなかった。