イケメン差し上げます



慌てて慧也から離れる。

ごめんね、これで慧也まで風邪引いちゃったら、絶対あたしのせいだ。



すると

「おい、ふざけんな」


そう言われて
また彼の腕の中に埋まる。


「お前はさ、俺の心に踏み込んでくるくせに、自分の心は見せようとしない」




思ってもみなかった言葉。




「……何か、甘えられない理由があるんじゃねーの?」



何でそんなに

あたしのことわかるの?





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