イケメン差し上げます
妬いてはくれないの?






小鳥が外でうるさかったので、仕方なく起きると



「……お、はよ」



珍しく、キッチンに慧也の姿。




そして


無残な姿の魚たち。



「今日は俺が朝飯作った」



風邪引いたあたしを気遣ってくれる気持ちはものすごくありがたいのだけど。





「大丈夫だった?怪我ない?」




慧也の料理の腕前は、ある意味達人レベルだから心配。




すると慧也はニヤリと笑って


「ジャーン」





と懐(ふところ)から




〝猿でも出来る料理の本〟を

取り出した。





「昨日、バイト先で買ってきた」




いつになく、ドヤ顔。


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