イケメン差し上げます
何?
俺が病気なのは構わないの?
俺が死んでもいいの?
じゃあ、俺────
─────何のために生きてんだろ
「慧也はね、いつまで経ってもあたしのこと母親だなんて思ってないわよ」
「いつも無愛想で何考えてるのかわからない」
「あの女の血が入ってるからよ!」
次々と聞こえてくる声に
何も反応することが出来なかった。
でもうまくいってたかと思われた夫婦は、俺が原因で何度も喧嘩していた。
あの女の子どもだから
とか
汚い血が流れてる
とか
そんなことを俺の前でも平気な顔して言ってくる。