イケメン差し上げます



無理、無理。


すぐ隣で寝るなんて、近すぎ。


ドキドキしちゃうし、それよりあたしが寝相悪かったらどうするの。



だから布団を少し離したのに



「そっか、なんか遠いね」



って切なげに言われて

結局布団をくっつけちゃっうあたし。



自分から布団近づけたんだけど

なんか横からガン見されるし。


あたしの心臓はうるさいし。



眠れない!!


すると慧也は


「何、眠れないの?」って言って


あたしがコクンと頷けば



「何もしないから、おいで」



そうやって、寝転びながら両手を広げて来る。




……いや、抱きしめられたらもっと眠れなくなっちゃう気がしたんだけど


せっかく優しくおいでって言ってくれてるし

それに一週間も離れて暮らしてたわけで
ちょっとだけ寂しかったから



……素直に行っとこ。



ゴロゴロ




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