鴉の濡れ羽色

それが、私の覚えてる彼についてのこと。
私が知らなかっただけで、母と彼の母親は仲が良かったらしく、悩みを相談し合う程だったらしい。
そして、高校も同じであったことも私は知らなかった。

さて、どうして私が今この場でそういった過去の話をしたかと言うと、その彼が今、目の前にいるからであった。
本当に、人生って何が起こるか分からないんだから♪(´ε` )

「こんにちは...」

相変わらず清潔感溢れる涼しい顔立ちは変わらず、少し困ったように挨拶してきた彼は、完全に中学生の頃とは変わっていた。



< 5 / 7 >

この作品をシェア

pagetop