怪盗×女子高生!!〜こんな恋ってアリですか!?〜
――バシュッ……………
軽やかな音がしたかと思うと、
「って――――…!!」
どさりと、倒れる人。
スーツを着た、中年のオジサンだった。
私、この人に『ハジメテ』を奪われる所だったの………………!?
底が見えない恐怖が私の心を襲う。
ガタガタと、震えが止まらない。
「――大丈夫ですか、マドモアゼル。」
え――――――……
上から甘く、透き通るような声が降って来た。
もしかして、今私を助けてくれたのは――――――……。
とっさに声がした上を向く。
「――マドモアゼルの『ハジメテ』が奪われる所なんて、見たくないですから。」
そこには
白いスーツを身に纏ったカッコいい人が居た―――――――――――……。