恋伝鳥!!!

サッ!サッ!!シュッ!!!

さっきより、音が大きく、鋭く、聞こえる。

ドカッ!!!!

「お?」
和樹が急に声を出し、今まで座っていたのに、立っていた。
「ちっ、ヒロか…」
と言い、また座り直した。
当たり前だ。隼人と同様、ヒロだって強くなっている。
「なぁ、翠…停学ってのは、ハンデじゃねぇのか?」
「和樹、負けると思ってるの?バカね…」
「そうだな、翠…」
そう。
和樹だけは、翠の事を名前で呼ぶ。
この2人はとても仲が良い。
ヒロが唱え始めた。

『我の指先より出よ。神から貰いし、この剣!!神座龍!!』

神座龍(しんざりゅう)とは、唱えると、指先から雷が出る技。
その手で、タケを殴った。
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