恋伝鳥!!!
その時、1人ぼっちにされたのが、悔しくて、寂しくて、悲しくて…ふざけて、母の携帯に『助けて』と電話してしまいました…す、べては…わた…しが…悪い、ん…です…」
初めて私以外の人にあかしたこの秘密…。
涙が止まらなかった。
しかし、隼人のお母さんは冷静だった…。
「日向ちゃん…全て、無かった事にしよ…?」
「…え?」
「もちろん。あなたの家族を殺してしまった私達の罪は変わらない。でもね、ずっとこのままだと、あなたは自分を責め続ける。あなたは自分を責めすぎよ…。いずれ、あなたの心身共に潰れてしまうわ…。実はね…」
その、隼人のお母さんの言葉にまた泣いてしまった…。
『実はね…私は…私達、隼人の両親は誰よりも隼人を愛していたわ…』

「おいで、日向ちゃん…」
連れ行かれたのは、居間だった…
そこには、お仏壇があった。
そこに置いてあった写真を見て、驚いた…。
「隼人のお父さん…亡くなられていたんですか…」


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