trumpet×xylophone
放課後の夜の校舎。
誰もおらんからすごい静か。
あたしはこれから、どうしたらいいんやろ。
トランペット好きやのに。
頑張ってるのに。
こんなんで負けてたらあかん。
でもどうやったら上手くなるん?
『小浦ー!!ちょっと待って。』
誰かが呼ぶ声がして、顔を上げたら、パタパタと走る本条がおった。
『まだ練習中ちゃうん?』
『俺も一緒に帰る。』
『ふーん。』
あたしはまた下を向いた。