trumpet×xylophone

あたしたちは2人で、近くにあるファーストフードの店に入った。


『昨日のこと、気にしてる?』


本条が口を開いた。


『うん。ちょっと。本条は?』


『…めっちゃ気にしてる。』


ぇ?普通、こういう時『めっちゃ』とか言う?


『ごめんな。でも、あれがあたしの、そんままの気持ちやから。』


『そっか。』



また沈黙…。

あたし、こういう静かな時はすごい苦手;;



『もうそろそろ…帰らなあかんかも。』


そう言って、あたしは席を立った。


『じゃ、俺も。』


本条が駅まで送ってくれた。

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