trumpet×xylophone

『あんな…』


本条が急に喋り出した。


『何?』


『あんな…』


あたしは黙って聞いた。


『俺って、小浦のこと好きなんかもな。』


『ふーん。』


『『付き合って』とか言うたら怒る?』


いきなりすぎて、あたしはびっくりした。


『返事、今度でもいい?』


『うん。いつでもいい。』


『じゃあ…。』


そう言ってあたしは、駅の中に入った。


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