trumpet×xylophone
『まだですか?お嬢様。』


ぁー。やっぱムカつく。

第一うちはお嬢様じゃない!!


『お嬢様じゃないですけど。
今から行こうと思ってたの!!』



あたしは譜面と楽器を持って、響輝の所に行った。



『1、2、3、4』


あたしは、響輝に負けないように頑張って吹いた。



『ちょっと!!』


ぇ?何でしょうか…。


『そこ間違ってない?
なんか、♭ついてないんちゃう?』


うわっ。ほんまや。
こいつにだけは、言われたくなかったのに…。

しかもなんで1回聞いただけで、そんなんわかるん?

本条は中学で、ずっと吹奏楽してたから?

なんか悔しい…。


『ちょっとー。
ボーッとせんと、もう1回。』


『はいm(__)m』


あたしは完全に負けていた。
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