love×love
運命
高校三年生となると、今まで通りの学校生活を送っていくというわけにはいかなくなった。
1年や2年の頃はたくさん友達作らなきゃだとか、ほんとに何して遊ぼうだとか毎日そんなことばかりを考えていた。けれど、ここ最近、周りはうんざりするほど進路や進学という言葉で溢れかえっている。
「桜田、そろそろ進路きまったか?」
「進路希望調査の紙はなるべく早く提出するように」そんな口うるさい先生たち。
クラスメイトは次々と勉学に励むようにな
り、少しまで放課後になると毎日のように街へ遊びに繰り出していた級友の早智子でさえ誘うたび口癖のようにこんなこと言うようになった。
「ごめん。今日もはやく帰らなくちゃ」
「何で?」渡が詰め寄ってそう問いだすと
「親が受験勉強しろしろうるさくって」などと口を尖らせる始末。
3年はクラス替えがなく、顔ぶれは2年の時を引き継いでかわらない。だから、早く馴染まなきゃだとか輪に溶け込まなきゃなどと余計なことで、悩まなくていい。
だけど、同じ顔ぶれだからこそ周囲がどんどん変わっていくことに敏感になってしまうのだ。
1年や2年の頃はたくさん友達作らなきゃだとか、ほんとに何して遊ぼうだとか毎日そんなことばかりを考えていた。けれど、ここ最近、周りはうんざりするほど進路や進学という言葉で溢れかえっている。
「桜田、そろそろ進路きまったか?」
「進路希望調査の紙はなるべく早く提出するように」そんな口うるさい先生たち。
クラスメイトは次々と勉学に励むようにな
り、少しまで放課後になると毎日のように街へ遊びに繰り出していた級友の早智子でさえ誘うたび口癖のようにこんなこと言うようになった。
「ごめん。今日もはやく帰らなくちゃ」
「何で?」渡が詰め寄ってそう問いだすと
「親が受験勉強しろしろうるさくって」などと口を尖らせる始末。
3年はクラス替えがなく、顔ぶれは2年の時を引き継いでかわらない。だから、早く馴染まなきゃだとか輪に溶け込まなきゃなどと余計なことで、悩まなくていい。
だけど、同じ顔ぶれだからこそ周囲がどんどん変わっていくことに敏感になってしまうのだ。