恋のキューピットの願い
恋のキューピットの赤い糸
あれからずっと避けるようになった


目なんか絶対あわさないようにしてすれ違うときは不機嫌な態度をとった


でも…糸は絡まったまま…


あんなこと言われてもまだ僕は……好きだった


彼女を目で追うようになった


糸はほどけない…


たまたま通話履歴だけ残っていたのに気付いた


電話した


“あっ、もしもし?”


“もしもし?”


“あの…ごめん……あっ………………”


沈黙が続いた


“あの………誰か分かる?”


“……うん…”


“あの…ごめん……おれが悪かった…ホント…なんも考えてなくて……”


“いえいえ”


“それだけ…”


“はいは~い”


“じゃ…”


“はいは~い”


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