もう君に逢えない。
その頃の私達は、
公園でバスケをするのが
毎日の日課だった。
バスケ部に所属はしていたけど
ほとんど行かずに
近くの公園やファミレスに
溜まってばかりだった
中学2年といえば
誰もがやんちゃな時期。
煙草や酒も当たり前になっていた
やんちゃな時期も終わって
受験生になる中学2年の冬の終わり
春の初め。
いつものように、
公園で8人の友達と
バスケをしていた。
すると、
友達のなかのケンシロウが
『弟がきている』
って言い出した。
バスケは6人位でしていたから
人数は多いほうが良かった
呼ぶことにして、
トーナメントをすることにした
するとケンシロウの弟の
翔太 _sho-ta_ が、8人ほどを
引き連れてやって来た
まだ小学6年生なのに
雰囲気は中学生。
背は皆そんなに高くなくて
小柄で細く、小さくて
だけど、
独特の雰囲気をまとっていた
自転車を漕ぎながら
煙草を吸いながらやって来た
近ずいてくるにつれて
楽しそうな笑い声が聞こえた
やっぱり小学生なんだと
改めて思った。
近くに自転車を止め
揃ってこっちにやって来た
『こんちわー』って
挨拶をかわし、バスケをする
ギャーギャーいいながら
ボールを追いかけてる。
楽しそうな姿と笑顔。
顔はみんな
可愛い顔の子ばかりだった
その中でも一人
私の目にとまる子がいた
名前は 真_shin_
笑顔が可愛くて、面白くて
やんちゃで、バスケを少ししてたから
そこそこバスケも上手かった。
トーナメント戦もペア戦もチーム戦も
同じチームになったこともあって
とても仲良くなった。
その日は暗くなり始めてから
ケンシロウの声で帰ることになった
真以外のほかのこの名前は
しらないままだったけど
充実してたのしい日だった。
それからは毎日のように
翔達が来て、一緒に遊んだりした
水風船をしたり、鬼ごっこもした
相変わらず真以外の子の名前は
そんなに覚えてなかったけど
ほとんど全員と話もして、
仲良くなることができた。
二週間ほど経ったある日
そのとき一番仲の良かったリンが
「真のこと好きになったんだ」
っていいだした。
その時いつもリンも一緒に遊んでいて
薄々はきずいていた。
確かにわたしも好きだったけど
リンには幸せになって欲しかった
だから私は
リンを応援することにした。