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サクラはダイチの声を聞いてすぐさま剣を構えた。

「Lv１スキル　縦一線!!!」

精霊目掛けて剣撃は伸びていった。

でも逃げ道が一つあった。精霊は逃げれると思った。

そして、思った瞬間にダイチの手の中にいた。

「諦めたんじゃなかったのか……」

サクラは少し怒っていった。

「作戦のうちさ」

ダイチは笑って言った。

「じゃあ装備を……」

「分かったよ。君やるね、名前は？」

ダイチのほうを指差して言った。

「オレはサクラだ。」

「キミじゃないキミじゃない。そっち」

サクラはちょっとふてくされた。

そして、装備が渡された。すると装備はチップ化した。

チップをはめた。

「セット・オン・モーション!!!」

すると装備が変わった。

これが新しい力――。

あいつを倒す力、これで卑しい魔物を倒せる。

「ダイチ、ちょっとおいでこれをあげる」

それはチップだった。ゲートチップ――。

「それを使ったら魔物のトコまでいける。倒してくれないかい？あの魔物を……」

「セット・オン・モーション!!!」

オレたちは勝てるのだろうか？

倒せるのだろうか？

目を開くとあそこにいた。

薄暗く、不気味な洞窟――。

多くの蝙蝠いて、魔物が住みかとしている。

「グフフ。また来たのか……」

サクラは剣を構えた。ダイチは斧を構えた。

剣はちゃんとした剣になって、ダイチには斧が手に入った。

「Lv２スキル　地の叫び!!!」

ダイチは地に斧を振り下ろした。

地は真っ二つに割れ、魔物は倒れた。

「Lｖ２スキル　速歩　続けてLv１スキル　縦一線!!!」

サクラは瞬時に移動、魔物の真後ろにそこから伸びる縦一線――。

1秒も経たないうちに魔物の真横にサクラが、そしてすかさず縦一線――。

十字にかかる剣撃、前よりはるか強い威力、前まで当たらなかった剣技が

大きなダメージを……

「ダイチこの調子でジャッジを」

サクラは叫んだ。確実に強くなったと思って。

だが、勝利の女神は二人に微笑まなかった。