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扉を開けると、同時にカランコロンという音がする。

「いらっしゃい」

おじさんが息の良い声で言う。

「コースターの大会の申し込みかい?」

「コースターの大会?」

サクラは目を見開いて、聞く。

「しらないのか? こっから東にある町で今度大会があるんだ。
どうだ出てみないか。初心者しかでねぇ大会だお前さんなら適任だろ」

二人はにっと笑って顔を見合した。

「どうする?」

二人同時に言う。

「決まってるけどね。もちろん出ます」

「そぉか、なら参加費用は3000Gだ」

「ハイ、3000ねー」

「どうだ、登録繋橋(メモゲート)で一っ飛びだけど買わないか?4000Gだ」

二人は財布を確認する。

「えへへ、おっちゃん、オレ達は歩いて行きたいんでよしとくよ」

二人あわしても既に1200Gしか無かった
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