オレンジ色の教室でキミと
昼休み。
「美羽、お昼食べよー」
莉嘉がお弁当を持って、私の席へとやって来た。
「ねぇ、日直永瀬くんと一緒だけど、美羽、永瀬くんとはうまくやってる?」
「うん、なんとかやってるよ。
永瀬くんと話もできたしさ。昨日までとは大違いだよ」
「良かったじゃない、美羽」
「うん。それにね、永瀬くんって気が利くんだよ。
授業が終わって私が黒板を消してたんだけど、私身長が147cmで低いから、黒板の上のほうが届きにくくて苦戦してたら、一緒に隣で黒板を消していた永瀬くんが…
『黒板の上のほうは俺が消すから、相原は下のほうを消して。あまり無理すんなよ?』って言ってくれたんだー」